» 2014/04/25/
Geen・あわわfree2014年5月号で掲載した「マネーコラム」をWEBアップします。
あなたもそうかもしれませんが、家を買う時にほとんどの人が「いくらまでの家なら買っても大丈夫か?」という悩みを持っています。これに対するよくあるアドバイスとしては「住宅ローンの借入額は年収の5倍以内」とか「返済負担率が25%以内なら大丈夫」などと言われます。ですが、それはデタラメです。
仮に、年収が500万円の人が2人いたとします。借りても大丈夫な住宅ローンの金額が年収の5倍以内なら2500万円までは借りても大丈夫ということになります。
でも、この2人の年齢が30歳と45歳ならどうでしょうか?30歳の人は定年まで30年や35年あるので長く住宅ローンを借りられます。しかし、45歳の人はどうでしょうか?定年まで15年や20年です。2500万円を20年返済、金利1.5%であれば、毎月12万円になります。
年収500万円の人が毎月12万円の住宅ローンを払っていくのはちょっと厳しい感じがします。返済負担率についても同じです。返済負担率が25%以内でも、その他の出費が人によって違います。子どもの教育にたくさんお金を掛ける人と掛けない人では、家の購入に掛けられるお金も違ってきます。子どもにたくさんお金をかける人であれば25%でも厳しいかもしれませんし、余りお金をかけない人であれば30%を超えていても問題ないかもしれません。
よって、住宅ローンをいくらまで借りて大丈夫かに対する究極の答えは、「人によって違うので調べてもわからない」です。あなたがいくらまでなら住宅ローンを借りて大丈夫かについて本やネットで調べても、見つかるのは「年収の5倍以内」などの目安だけです。
あなたが生活費にいくらお金を遣うのか、子どもの教育についてどう思っているのか、旅行や趣味などに対してどれくらいお金を使いたいのか車の買い替えに対していくらお金をかけるのかなど、あなたしかわからない情報を考えないと家の購入予算は正確に計算できません。予算を正確に計算出来ないということは予算オーバーしてしまい、何十年もマイホーム貧乏生活を送ってしまったり満足できる家づくりができなくなったりします。
次号予告「頭金を貯めれば貯めるほど損をする3つの理由とは?」