建てようネットの新着情報&お知らせ
» 2015/12/24/
建てようネット[徳島]の実績
建築家決定213件
完成物件155棟(新築121棟、リフォーム23棟、店舗7棟、店舗兼住宅4棟)
(2015年11月30日現在)
建築家が手がけるのは住宅だけではなく、店舗や施設の新築・改築も数多く設計している。オーナー・経営者の強みやこだわりを最大限に設計面でサポートし、繁盛店に押し上げる。建てようネットでは、街が元気になるためにもそんな店舗&施設がもっともっと増えて欲しいと願う。今シリーズでは、登録建築家の店舗&施設の設計スタイルを紐解きながら、店舗・施設づくりの成功のヒントにしていきたい。
プロフィール
1952年生まれ、血液型AB型、牡羊座。近畿大学工学部建築学科卒。剛建築事務所を経て、夫と佐藤建築企画設計開設。真壁造り・垂木工法の家づくりで上勝町の杉板パネルを積極的に使用している。一級建築士。
建築家・佐藤恵子が設計する店舗&施設づくり
これまで佐藤さんが手掛けてきた建築設計のベースとなっているのが、県産材を用いた真壁造り。柱や梁を壁で隠さずに出現させる工法は、古くから日本の伝統工法として用いられてきた。無垢の杉材や漆喰、和紙などを用いたナチュラルな空間デザインは、住宅だけでなく店舗や施設設計にも採用されている。
「日本のように湿気が多い国では、構造をビニールクロスで覆うと結露が起こり、建物の寿命を縮めてしまいます。真壁造りは、調湿性や蓄熱性など『呼吸する』という無垢材の良さを活かした工法です。その特徴を店舗にも積極的に取り入れたいと思っています」。
佐藤さんが県産材にこだわる理由の一つが、建物を長持ちさせる素材であること。徳島で生まれ育った木は、地元の気候風土に適合しているため雨風に強く、シロアリの影響も受けにくいと言う。
「木は、外敵から自分を守るための物質を体内に蓄えるそうです。逆にシロアリのいない地域の木材は、虫食いなどの被害に遭いやすいと言われています」。
伐採や製材、加工などをすべて地産地消で行うため、流通コストを抑えられることも特徴の一つ。さらに、県や市町村の補助金などが受けやすいのも県産材を用いる大きなメリットと言える。
保育所からデイサービスまで、さまざまな世代を対象にした施設を設計してきた佐藤さん。彼女のもとを訪れるクライアントの多くが、自然素材の持つ可能性を理解している。
「逆に有名ブランドのバッグを持った方は、あまり私の所には来ないですね(笑)。過度に自分を飾ることなく、自然体で暮らしたいと考える方が多いように思います」。
モデルハウスの役割を備えた彼女の事務所に身を置くと、その言葉の意味が分かる。杉材や和紙などが使われた空間は非常に明快な造りとなっていて、奇をてらった間取りやデザインは一切見当たらない。暖簾や座布団までもが、藍染めやパッチワークを使った彼女の手作り。本物の素材だけが放つ心地良さが空間を優しく包んでいる。
「デザインも、構造も、費用も『無理をしない』ことを大切にしています。無理をすると疲れるし、どこかに違和感が生じてしまう。クライアントが望む本質を突き詰め、無駄をそぎ落としたシンプルな住宅や店舗を作り続けたいですね」。
木の温もりや香りがもたらす、安心感や心地良さ。そこには設計図では描ききれない価値が詰まっている。利用者にとって最高の空間づくりを考える時、木材が持つ可能性を選択肢から外すことはできないはずだ。
佐藤恵子さんが設計した代表的な店舗&施設
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新築
グループホーム 北斗
三好市池田町マチ2526-10
■設計コンセプト
「施設でありながら、住宅のような建物にしたいと思った。素材もできるだけ自然素材を使い、くつろげる場所にした。また、池田の町屋のように、太い梁を掛け、小屋裏を現したのは腰屋根から採光をとるためでもある。全長8mの梁を4本、山で、特別に選んで、伐ってもらい、太鼓梁にし、力強さを現した」(佐藤)
■完成/2014年7月
■施工/丸浦工業
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新築
すぎの子共同保育所
徳島市国府町早淵字雀ケ原218-6
■設計コンセプト
「すぎの子共同保育所のこども達にふさわしい建物にしようと思った。まっすぐにすくすく、たくましく、成長する有様を太い丸太の柱で表現し、はだしで駆け回れるように、床は桧と杉の厚板で作った。内と外を自在に繋ぎ、活動の場を広げるため、広いデッキをぐるりと回した」(佐藤)
■完成/2006年12月
■施工/庵本建築
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新築
あい愛診療所 撫養
鳴門市撫養町南浜字浜田130
■設計コンセプト
「木造の診療所を作り、診察をしながら、お年寄りの居場所づくりをしたいとの事でした。ひなたぼっこができて、ゆったりと過ごせる空間を目指す内に、大きな空間を支える縁側空間が出来ました。ここでは、時間がゆっくりと流れていきます」(佐藤)
■完成/1998年6月
■施工/平山建設