建てようネット[徳島]で建てた家

建築家と素敵な家づくり

祝125棟目 M邸 『三軒屋のあかり家』


建てようネット[徳島]の実績

建築家決定216件

完成物件157棟(新築123棟、リフォーム23棟、店舗7棟、店舗兼住宅4棟)

(2016年4月30日現在)

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祝125棟目 建てようネットで建てた家

徳島市・M邸

三軒屋のあかり家

建築家・内野輝明+島出建築事務所

家族と街を照らす

「三軒屋のあかり家」

綿密な採光計画で光に包まれた住まいに

 中古の建て売り物件を購入してから30年が経ち、家の所々に劣化が見られていたM邸。一時はリフォームも検討していたが、より豊かで快適な暮らしを手に入れるため、建築家との家づくりを決意した。

 「カフェやイタリアンのお店など、私が大好きな店舗の設計を手掛けていた内野さんに家づくりをお願いできれば、と建てようネットに足を運びました」。

 何人かの建築家との面談を通してMさんは、「建てようネットに登録の建築家の方は素晴らしい方ばかりで、皆さんには貴重なお話を聞かせていただき感謝しています」と面談を振り返る。その結果、改めて内野さんを家づくりのパートナーとして指名。以前の家は日当たりが悪く、冬になると冷え込みが激しかったため、とにかく「明るさ」と「温かさ」に満ちた暮らしを新しい住まいに求めた。

 そんな施主のために内野さんが出した答えが、ハイサイドライトからの採光。平屋建ての屋根の中央部の南側を持ち上げて「風井戸の窓」を設置し、リビングに太陽光を招き入れた。曇りの日でも家の中はいつも驚くほど明るい。

 逆に、夜になると屋内の光が風井戸の窓や格子を通して屋外へと漏れ、行灯のように周囲を照らすため、内野さんはこの家を「三軒屋のあかり家」と名付けた。

店舗のノウハウを暮らしに取り入れながら

 間取りにもM邸ならではの特徴がいっぱい。まず玄関を入ると正面に現れるのは、カフェのようにお洒落なキッチンカウンター。内野さんが店舗設計で発揮している心地良い空間づくりは、住宅でも存分に発揮されている。

 「家の中心にダイニングキッチンとリビングを据え、その両サイドに私と息子の小さな部屋を用意していただきました。現在は息子と私の二人暮らしなので、できるだけシンプルに暮らしたいと思っていたんです。とても暮らしやすくて、本当に満足しています」。

 キッチンの東側には母親の部屋を、北側にはウォークスルークローゼットを設け、それぞれを一つにつないだ導線計画は秀逸。さらに、西側に設けたお風呂や洗濯室などの水回りも、リビングやウッドデッキと周遊させた。つまり、リビングからドア1枚くぐるだけで、すべての部屋に入ることができる。

 「明るくて、温かくて、木の香りに包まれていて。この家には、私が望んでいたすべてが詰まっています」とうれしそうに話すMさん。今日も自慢のキッチンでおいしいコーヒーを淹れ、あふれる光と心地良い風の中に、ゆったりと身を浸している。

Mさんの夢を叶えた建築家[建築家]内野輝明

uchino201201uch顔写真

【プロフィール】

1963年生まれ、血液型A型、牡羊座。大阪工業大学建築科卒。大阪の設計事務所、埴淵建築設計室、髙﨑正治都市建築設計事務所を経て独立。一級建築士。

 設計コンセプト

「風井戸から光と風を取り込み夜は行灯のように町を照らす」

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平屋建ての屋根に採光用の大きな窓を設置。夜になると行灯のような、やわらかい光を周囲に届ける。テラス部分の格子は全面開放できる。

平屋建ての屋根に採光用の大きな窓を設置。夜になると行灯のような、やわらかい光を周囲に届ける。テラス部分の格子は全面開放できる。

玄関先に設けられた作り付けのダイニングキッチン。有名店の設計を多く手掛けてきた経験が、住宅の空間デザインにも惜しみなく使われている。

玄関先に設けられた作り付けのダイニングキッチン。有名店の設計を多く手掛けてきた経験が、住宅の空間デザインにも惜しみなく使われている。

キッチンから吹き抜けのリビングを臨む。白い壁と無垢の杉材がナチュラルな雰囲気。家の中心に据えた大黒柱が存在感を放っている。

キッチンから吹き抜けのリビングを臨む。白い壁と無垢の杉材がナチュラルな雰囲気。家の中心に据えた大黒柱が存在感を放っている。

風井戸の窓から明るい光が降り注ぐリビング。テーブルの天板は掘りごたつのフタでもあり、フラットな空間にすることも可能。

風井戸の窓から明るい光が降り注ぐリビング。テーブルの天板は掘りごたつのフタでもあり、フラットな空間にすることも可能。

サンルームの役割を兼ね備えた物干しスペース。家の内と外をつなぐ中間領域の役割を果たしており、リビングの開放感をさらにアップさせている。

サンルームの役割を兼ね備えた物干しスペース。家の内と外をつなぐ中間領域の役割を果たしており、リビングの開放感をさらにアップさせている。

リビングの北側に設けられた和室。障子はサイドの壁面に完全収納することができる。普段はフルオープンにし、リビングの一部として使用。

リビングの北側に設けられた和室。障子はサイドの壁面に完全収納することができる。普段はフルオープンにし、リビングの一部として使用。

家の南側を生活空間、北側を収納などのバックヤードとして設計。ロフトへと続く階段は左右にも段差を設け、必要なスペースを半分にしている。

家の南側を生活空間、北側を収納などのバックヤードとして設計。ロフトへと続く階段は左右にも段差を設け、必要なスペースを半分にしている。

●7.jpg(洗面)

リビングと隣接した西側の洗面スペースにも窓を設け、光あふれる空間とした。杉のフローリングと大谷焼の洗面台が心地良さに磨きをかけている。

リビングと隣接した西側の洗面スペースにも窓を設け、光あふれる空間とした。杉のフローリングと大谷焼の洗面台が心地良さに磨きをかけている。

 

建築データ

■家族構成 施主、子1人(成人)

■構造 木造平屋

■工法 在来工法

■敷地面積 210㎡(約64坪)

■延床面積 合計100㎡(約30坪)/1階100㎡(約30坪)

■スケジュール 設計期間2012年10月~2013年8月

       施工期間2013年9月~2014年3月

■設計・監理 内野設計

■施工 島出建築事務所

M邸間取り

 

1. 玄関

2. 下足室

3. ポーチ

4. 個室

5. LDK

6. クロゼット

7. 手洗

8. 畳の間

9. 洗面脱衣

10. ウッドデッキ

11. 物干し

森邸平面図画像