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» 2016/09/25/

2016年10月号特集①新登録建築家を知る【高橋利明】編


建てようネット[徳島]の実績

建築家決定217件

完成物件163棟(新築126棟、リフォーム24棟、店舗9棟、店舗兼住宅4棟)

(2016年8月31日現在)

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建てようネット[徳島]新登録建築家を知るシリーズ

特集 高橋利明

a feature on takahashi toshiaki

 

3年前に3名の建築家を追加登録して以来22名の登録建築家で建てようネット[徳島]は運営してきましたが、この度、新たに3名を追加登録することに決定。リノベーション、店舗&施設、ローコストなど25名の登録建築家がこれまで以上に建主のニーズに合った家づくりをサポートします。第二弾は高橋利明を知る特集。前半2Pは「建築美学」を、後半2Pは「店舗&施設設計」です。

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【私のモットー】

地域の魅力を素材とし、毎日がワクワクする、暮らしをうつしだす住まいづくり

【私の家づくりの考え方】

住まいづくりで一番大切なことは、その住まいに対して「愛着」が芽生えることだと想います。住まい手と建物は、大切な時間を一緒に過ごしていく中で、お互いが育まれる環境が理想で、僕はその関係性に加え、今から暮らすマチ(場所)のことが大好きになるような設計を心がけています。

【自身の作風について】

地域の魅力をひとつの素材としてとらえた、その場所でしか成立しない建築。誰もが「心地よい」と想える周辺環境や、光や風といった自然エネルギーをうまく住まいに取り入れた木造住宅を得意としています。県産材や伝統構法を取り入れながらも、現代の暮らしに対応した地域から都会へと発信する、新しい木造スタイルを提案します。

新登録建築家・高橋利明の建築美学

takahashi

プロフィール

1981年生まれ、血液型B型、双子座。大阪市立デザイン教育研究所スペースデザインコース卒。新居建築研究所で勤務の後、独立。二級建築士。

 

その建築家には、スイッチがある

本気になると止まらない

  建築家・高橋利明には、目に見えないスイッチが付いている。小学校の時には卓球で全国大会に出場し、水泳では平泳ぎで地区大会優勝。高校3年生の時には生徒会長を務めた。興味の移り変わりは激しいが、本気モードに切り替わった瞬間から、その熱意と行動力は周囲の予想範囲をはるかに凌駕する。

 建築に目覚めたのは専門学校時代。商業建築の課題提出時にクラスで一人だけ3Dソフトを使い、その試みを評価されたのがきっかけだった。「どうやら褒められるとスイッチが入るみたい」と高橋さんは笑う。

 その後は、休み時間になると一人で製図製作に没頭し、休日のたびに各地の有名建築物を見て回った。長期休暇には、アルバイトで貯めたお金で北海道から九州までを行脚している。

 「僕は目立ちたがり屋なんです。やるからには、カッコよく生きたい。そのためには、誰よりも突出した能力を身に付ける必要があると考えています。野球で言えばイチローみたいに」。

 徳島に来るきっかけとなったのは、夏休みのバイト先に新居建築研究所を選んだこと。「長年大阪で暮らしていると、これからは自然との共生がテーマになると思った」と高橋さんは言う。卒業後に改めて同研究所に入社し、10年近くの勤務を経て独立を果たすことになる。

 

もっと身近な存在になりたい 

 徳島の家づくり環境について、高橋さんは「恵まれ過ぎている」と話す。大阪と比べると土地代は安いし、豊かな自然や地場の木材がすぐ近くにあるからだ。

 「これだけの環境があるのに、自然に背を向けて暮らしている人が多い。大阪で生まれ育った自分だからこそ、都市部と田舎の良さの両面から提案できると思っています」。

 現在、高橋さんは建築家として忙しい日々を送る傍ら、徳島市沖浜でライフスタイルストアを経営。食材や器、バッグなど、各地で知り合ったデザイナーやショップのアイテムを厳選して取り扱っている。建築家という職業の敷居を下げ、まずは生活者目線で気軽に語り合える場を作りたいという願いが、そこにはある。

 「デザインされたコップでおいしいコーヒーを飲むだけでも、暮らしのイメージは無限に広がっていく。次はお洒落なテーブルがほしいとかね。その先に、建築があってもいいと思う」。

 そんな彼だからこそ、引き受けた仕事は、とことんまで追求する。住宅完成後に置かれる家具の一つが、それまでのすべてを台無しにしてしまうことを誰よりも恐れる。「自分の報酬を削ってでも、必要なものを取り入れたいぐらい」と頭をかく高橋さん。施主が彼のスイッチを押すことができれば、成功はほぼ約束されたようなものだ。

WORKS

高橋利明さんが設計した代表作品

cafe polestar / カフェ・ポールスター

■設計コンセプト

「敷地は、人口約1800人(建設当時)の過疎と高齢化が進む徳島県で一番小さい町、上勝町。南面は生活道、北面は自然が拡がる風景と対面する敷地条件だった。内部に入ると大きな自然が目に飛び込んでくるように三寸勾配の片流れ屋根を採用し、長く大きなテーブル、大きな窓、上勝舞台と呼ばれるデッキテラスは、奥へと延びていく風景を意識させ、四季折々の風景と身体が呼応する。また、水平に伸びる屋根は、自然を美しく切り取り、通りを行き交う人達にも『上勝らしさ』を感じてもらうことができる。内部は無垢のフローリング、梁現し、漆喰塗仕上げと自然素材を採用し、内部の空気環境も整える。建築が町で継承されていくことは愛着をもって利用されることだと考え、内部の漆喰塗や塗装の仕上げはワークショップが開かれ、オーナーや町民、知人によって仕上げられた」(高橋)

■完成/2013年12月

■施工/コール

ゼロ・ウェイストの取り組みで全国から注目を集める上勝町のカフェを設計。地元の人はもちろん、県内外からの集客をイメージしながら設計を行った。

ゼロ・ウェイストの取り組みで全国から注目を集める上勝町のカフェを設計。地元の人はもちろん、県内外からの集客をイメージしながら設計を行った。

 

木材をふんだんに用いながらも、都会的な洗練された表情を持つ店内。店は新聞や雑誌でもたびたび取り上げられ、地元に多くの人々を呼び込んでいる。

木材をふんだんに用いながらも、都会的な洗練された表情を持つ店内。店は新聞や雑誌でもたびたび取り上げられ、地元に多くの人々を呼び込んでいる。

 

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穴吹の家

■設計コンセプト

「敷地は、穴吹川に抜ける国道沿いの住宅街。敷地からは山や川といった自然は見えず、交通量の多い通りだったため、内向きに拡がりをつくろうと『コの字型』の平屋を提案する。ひとつの部屋と捉えた大きく開かれた中庭は、どの部屋にも太陽の光を落とし込み、心地よい風の通り道になっている。また、住まい手の要望でもあった家族や知人達が集える中庭は、大きな空をつかみとり、様々な表情が味わえる楽しい食事の場をつくり、どこからも家族の気配が感じられる『繋がりある住まい』の大切な核となった」(高橋)

■完成/2014年9月

■施工/コール

少しでも部屋の面積を広くしたいという要望も多いが、あえて家の中心に庭を設けることで、家族のつながりや暮らしの豊かさが飛躍的に高まる。

少しでも部屋の面積を広くしたいという要望も多いが、あえて家の中心に庭を設けることで、家族のつながりや暮らしの豊かさが飛躍的に高まる。

中庭に設けられたウッドデッキが、外と中をつなぐ中間領域となっている。各部屋は間仕切りを開ければ、どこにいても抜群の開放感が得られる。

中庭に設けられたウッドデッキが、外と中をつなぐ中間領域となっている。各部屋は間仕切りを開ければ、どこにいても抜群の開放感が得られる。

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鳴門大麻の家

設計コンセプト

「敷地は、レンコン畑の拡がるのどかな農業地域。県産材を力強く使った住まいというのが、住まい手の一番の要望であった。1階に和室や夫婦寝室といった落ち着ける場所をつくり、2階にはダイナミックな木組みに囲まれた、レンコン畑と大きな空を一望できるLDK空間を設けた。毎日変化する風景をふんだんに味わいながら家族で家事や勉強、食事を楽しむ住まい」(高橋)

■完成/2015年12月

■施工/コール

最高の景色を暮らしの中心に据えるため、家族が集うLDKを2階に配置。梁や柱、フローリングには地元の杉材を使った。キッチンや家具は、すべてオリジナル。

最高の景色を暮らしの中心に据えるため、家族が集うLDKを2階に配置。梁や柱、フローリングには地元の杉材を使った。キッチンや家具は、すべてオリジナル。

キッチンからもレンコン畑を一望することができる。昼には青空、夜には星空が広がるなど、自然を贅沢に取り込んだ豊かな暮らしが日常となっている。

キッチンからもレンコン畑を一望することができる。昼には青空、夜には星空が広がるなど、自然を贅沢に取り込んだ豊かな暮らしが日常となっている。

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丸岡の家

設計コンセプト

「敷地は、ごく一般的な住宅街の中にある宅地。吹き抜けのある住まいが、住まい手の要望であった。

1階にLDK空間を配置し、木塀に囲まれた芝生の庭で暮らしを楽しめるように内と外が緩やかに繋がるウッドデッキを設けた。2階は、子供室や夫婦寝室を設け、吹き抜けを通して『自分の住むマチ』を望めるようにした。刻一刻と変わりゆくマチを望みながら時間と共に『育まれる住まい』」(高橋)

■完成/2016年4月

■施工/ケーシュウ・ワークス

モダンな外観のデザイン性を高めるアプローチ。仕事と生活のスイッチを切り替えるための装置でもある。高めの塀を設けことでプライバシーを守っている。

モダンな外観のデザイン性を高めるアプローチ。仕事と生活のスイッチを切り替えるための装置でもある。高めの塀を設けことでプライバシーを守っている。

夜になると、吹き抜けのLDKから温かな光が外へとこぼれる。ウッドデッキが庭と屋内をつなぐ中間領域として機能。2階の各部屋からも街並みが眺められる。

夜になると、吹き抜けのLDKから温かな光が外へとこぼれる。ウッドデッキが庭と屋内をつなぐ中間領域として機能。2階の各部屋からも街並みが眺められる。

 

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