建築家と素敵な家づくり
建てようネット[徳島]の実績
建築家決定216件
完成物件157棟(新築123棟、リフォーム23棟、店舗7棟、店舗兼住宅4棟)
(2016年4月30日現在)
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母屋の隣に家を建てる。家づくりを行う上で、よく見かけるケースの一つだ。お互いが気持ち良く暮らすための、理想の距離感はどこにあるのか。その見極めが、家づくりの成功の鍵を握ると言っても過言ではない。
「施主と話をするうちに、多くの条件を持たれていることが分かりました。母屋との関係だけでなく、2人目のお子さまのご出産が間近だったことや、シンプルなデザインへの憧れなど内容もさまざまでしたね」。
家族が潜在的に抱えている希望を聞き出し、建築コンセプトを顕在化させるのは中野さんの得意技。両親とのつながりやプライベートの確保、子育てのしやすさや将来夫婦だけになった時の暮らし方など、相反する要素が一つに交わる接点を探し求め、建築デザインへと落とし込んでいく。もちろん、その中には敷地条件や予算も含まれる。
一見、シンプルに見える中野さんのデザインの中には、家族がいつまでも幸せに暮らすためのあらゆる要素が練り込まれている。施主の「いろいろとお話を聞いてもらっているうちに、頭の中がクリアになってきた。中野さんにお願いすれば、きっと理想の家ができるという確信がありましたね」という言葉にも表れている。
今回、中野さんが導き出した答えの一つが、母屋との間に広々とした庭のスペースを確保したこと。リビングの西側に大きな開口部を設けるのは建築のセオリーとは言えないが、より多くのメリットが生まれることに着目した。家づくりにマニュアルなど無いことを、いつも建築家は教えてくれる。
「こうすることで、母屋とのアクセスが容易になるし、外観にも一体感が生まれる。お互いが必要に応じてサポートしあえる環境を作りました」。
この家の部屋数は、1階のリビングと2階の2部屋のみ。子どもたちが大きくなったら、母屋の部屋を使わせてもらうことも視野に入れている。また、比較的若い年齢で新築を建てているため、子育てや住宅ローンを終えるのも早い。その時に、第ニの人生をいかに豊かに暮らせるか。家族が望んでいた「シンプルさ」を突き詰めた結果が建築に凝縮されている。
「リビングの壁には大収納もあるし、キッチンともつながって開放的。無駄なスペースがないので、掃除も本当に楽なんです。暮らしやすさと格好良さの両方を手に入れることができました」とご夫婦。しかし、本当の満足感は、これから数十年後にやってくるはずだ。
Yさんの夢を叶えた建築家 [建築家]中野次郎さん
【プロフィール】
1974年生まれ、血液型O型、蟹座。信州大学工学部卒。北島コーポレーションで企画設計を担当の後、独立。一級建築士、インテリアコーディネーター、一級施工管理技士。
「既存の親世帯の住居との調和、また2つの建物の間にいかに効果的な接続空間を生み出すかという課題がありました。建物は木造ですが、ガレージ周りのRC壁の表情と設置ラインで既存建物との調和をとりました。表通りからのプライバシーを確保しつつ、奥行きある中庭が形成されるような建物配置としました」
■家族構成 施主、妻、子ども4人
■構造 木造2階建て
■工法 軸組工法
■敷地面積 217.63㎡(約65.83坪)
■延床面積 合計120.61㎡(約36.48坪)/1階94.11㎡(約28.47坪)、2階36.50㎡(約8.01坪)、車庫21.83㎡(約6.60坪)
■スケジュール 設計期間2013年4月~2013年9月
施工期間2014年1月~2014年7月
■設計・監理 ナカノジロウ建築デザイン事務所
■施工 アップルハウス
1. PORCH
2. ENTRANCE
3. LIVING
4. DINING
5. KITCHEN
6. COUNTER
7. WC
8. BATH
9. UTILITY
10. ROOM
11. VERANDA