» 2014/03/27/
建てようネット[徳島] 不定期 家相コラム
家相四方山雑記
家を建てる前に知っておきたい家相のあれこれ。
文/武知司竜
其の十五
庭木にまつわる方位の吉凶。今回は北東(鬼門)の方位編と題し、書いてみたいと思います。
北東の方位の象意(暗示・意味する物事)は、変化、行き詰まり、継ぎ目、親戚、跡取り、相続、蓄財、と言った意味合いのある方位で、人象としては、幼児、相続人、跡継ぎ、養子、養女、等となります。相続や跡取り等の意味するところから、この方角が凶相であれば、家に跡継ぎが生まれない、又は跡継ぎとなるべき者が家を出て居ないといった状況を招く恐れのある方位となります。特に北東方位の欠けの凶相は、作用が顕著で強く、注意を要するところです。
その他、商売をする家等は、この方位が凶相であれば、商売に支障を来たし、商売変えが頻発したり、場合によれば、廃業となる暗示が強いです。
この様な暗示が強い鬼門である北東方位ですが、庭木に関してはどうなのか?というと、この方位に大木、高木を植える事は凶相と言われています。それと、橙、橙色の花をつけるものも、凶相となります。
それでは、何を植えるのが吉相であるかと言うと、柊、竹、桃等が挙げられます。家相書によっては、柳なども良いとされますが、これを良いとする意味合いや根拠が、私の知識、経験上、見当たりませんので、これは削除したいと思います。
まず竹ですが、これは、竹には節があり、その接続(連続)が、事を継いで伸びてゆく暗示から良いとされています。
次は柊。これは鬼門除け(鬼除け)の棘を葉に持つところから、昔から鬼門除けの代表的なお守りとして使われてきました。節分の時期に柊の枝に鰯の頭をさして、鬼除け、災厄除けに使うお宅もあるのではないでしょうか? こう言った風習からも見られる様に、災厄除けに使われてきた植物です。
最後に桃。これは、古事に倣っているのですが、古事記の中で、黄泉の国にイザナギ命がイザナミ命を迎えに行ったが、変わり果てたイザナミの姿に驚いて逃げ出したイザナギに、イザナミが怒り、黄泉の軍勢(鬼)をけしかけたが、イザナギが桃の実を投げつけ、退けたと言うところから、鬼除けとして伝えられた物と思われます。桃太郎が鬼退治するおとぎ話もこう言った桃が鬼除けを意味するところから生まれたものであります。桃の木を植えるだけでなく、桃の実を鬼門方角の庭に埋めるまじないもあります。
私が一番お勧めするのは、やはり、柊でしょうか。大木にもなりませんし。是非、鬼門の柊と裏鬼門の南天はセットでお勧めです。(武知司竜)
過去バックナンバーはこちら。
●其の一「家相・地相のルーツの巻」
●其の二「鬼門を知る パートⅠの巻」
●其の三「家相と九星と風水と・・・の巻」
●其の四「鬼門を知るパートⅡの巻」
●其の五「庭の吉凶あれこれ・・の巻」
●其の六「庭の吉凶あれこれパートⅡ・・の巻」