» 2014/12/26/
建てようネット[徳島] 不定期 家相コラム
家相四方山雑記
家を建てる前に知っておきたい家相のあれこれ。
文/武知司竜
其の二十四
神仏祀りに関する吉凶パートⅡ・・・
今回は前回に引き続き、神仏祀りの方角の吉凶等を書いてみたいと思います。
神棚にしても、仏壇にしても、基本的に東、東南、南の方角に正面を向ける様に祀るのが正しい方角となります。ですから、設置する場所は反対側の西、西北、北に置く形です。余談になりますが、神社の鳥居も多くが南に向いています。東、東南向きの鳥居も多くありますが、やはり、南向きが多い様です。こう言った点から言えば、知らない街で迷子になったら、神社を探せば、大体の方角が分かったりします。
話が逸れましたが、東から南と言うのは、陽の気が満ちていく方角になる為、昔からこれらの方角に向けて祀る事を吉としています。神棚については、やはり、南向きに祀るのが一番良いでしょう。
次いで、東南、東向きとなります。仏壇は、南向きも良いですが、先祖の意が西北ですので、西北の場所や部屋に置き、東南に向けるのが良いと言われますし、浄土宗、浄土真宗等の阿弥陀仏を本尊に奉る宗派などは、西方浄土と言い、西の方角に仏の世界、極楽があるとする所から、西に設置し東向きにするのが良いとする等とも言います。中に、仏壇の設置する都合上、良い方角が無い為か、「西方浄土だから、西向きに祀っても良い。」等という人が居りますが、間違いです。東向きに設置してこそ、人が西向き(西方浄土)に手を合わせる形になるのです。
家相とは別ですが、お墓も東、東南、南に向けるのが正しい設置となります。神棚は家の中心を避け、清浄で落ち着いた部屋の高い位置に祀る様にし、二階建ての場合は、人が二階で生活しますので、神棚を踏む形となり良くありません。こうした場合は、正方形の紙を菱向きにして、「雲」の文字を筆書きし、神棚の上の天井に貼るようにします。仏壇は、各宗派により、檀家となっている寺院の和尚にもより、指示、指定が変る事もありますので、それに従うのが良いでしょう。
家相から言うと、神棚とはまた違い、先祖を意味する西北の部屋や家族が集う場所に祀るのも良いかと思います。神棚同様、「雲」の字を仏壇の天井に貼る事も良いでしょう。神棚にしても、仏壇にしても、家の中に迎え、祀る以上、日々、感謝の気持ちを持って、手を合わせるくらいの習慣を身に着けるべきではないかと思います。(武知司竜)
過去バックナンバーはこちら。
●其の一「家相・地相のルーツの巻」
●其の二「鬼門を知る パートⅠの巻」
●其の三「家相と九星と風水と・・・の巻」
●其の四「鬼門を知るパートⅡの巻」
●其の五「庭の吉凶あれこれ・・の巻」
●其の六「庭の吉凶あれこれパートⅡ・・の巻」
● 其の17「お勧めしたい、家族の部屋割りパート2・・・の巻」
● 其の18「お勧めしたい、家族の部屋割りパート3・・・の巻」
● 其の19「お勧めしたい、家族の部屋割りパートⅤ実例編・・・の巻」