» 2015/01/26/
建てようネット[徳島] 不定期 家相コラム
家相四方山雑記
家を建てる前に知っておきたい家相のあれこれ。
文/武知司竜
其の二十五
家相書における各部の吉凶・・・
今回は昔から伝わる様々な家相書等に書かれている、家の各部(トイレ・台所・浴室等・・・)を、私自身の考えも交えながら、古くから伝わる吉凶を見ていきたいと思います。
古い時代からの物ですので、今の時代に即さないものも本当に多いですが、それらも含めて書いてみたいと思います。
まずはトイレ。このトイレこそが、昔から家相上の厄介者とされる所で、多くのタブーが信憑性の有る無し関わらず伝えられ、家を建てようとする人の頭を悩ませる種になっていたりします。と、ここではまず先に、家相における家相盤の説明を少ししておく必要が有ります。方角をまず八つに分けます。東・南・西・北(これを四正)、東南・南西・西北・北東(これを四隅)とし、角度は全て45度。次に各四正・四隅一つ一つをそれぞれ、三つに分けます。角度は15度。これにより、全ての方角に3つの区切りが出来、全ての数は24のスペースに分けられます。これを家相で言う、二十四山と言います。この区切られたスペースの中に何が入るかで吉凶を判断していきます。それではこれを踏まえて、トイレを見ていきたいと思います。
まず、トイレを置いてはならないと言われる方角ですが、鬼門(北東)裏鬼門(南西)。ここは勿論、不浄を嫌いますので、駄目となっています。残りの6方角の各方角を三つに分けた、真ん中、ここも全て凶となります。これ以外の二十四山に分けた残りのスペースは全て良しと言う事になっています。それではどう言う凶事が伝えられているのか?北東・小児に祟りあり・子孫に障りあり大凶。南西・その家の婦人・老人に災いあり大凶。北・病の暗示強く、特に婦人に凶。中央・これも凶となる。等があります。昔は母屋から離してトイレを作っているお家等もありました。家相上、問題のある場所は外に置くと言う考えです。(今そんな事したら不便でしょうがない)。
しかし、昔と違って、7割以上の家庭に水洗トイレが普及している現在、鬼門・裏鬼門、家の中央(配管故障の際に家の真ん中でそれは具合悪いでしょ?)は別としても、その他は問題ないと私は考えます。多くが冷えに注意する項目が家相書にも目立ちますし、実際今のトイレって温かいし、随分昔とは違いますから。常に掃除を行い、清浄に保って置く事は大事だと思いますが、現代の水洗トイレはそれ程神経質に考えなくて良いと思っています。(武知司竜)
過去バックナンバーはこちら。
●其の一「家相・地相のルーツの巻」
●其の二「鬼門を知る パートⅠの巻」
●其の三「家相と九星と風水と・・・の巻」
●其の四「鬼門を知るパートⅡの巻」
●其の五「庭の吉凶あれこれ・・の巻」
●其の六「庭の吉凶あれこれパートⅡ・・の巻」
● 其の17「お勧めしたい、家族の部屋割りパート2・・・の巻」
● 其の18「お勧めしたい、家族の部屋割りパート3・・・の巻」
● 其の19「お勧めしたい、家族の部屋割りパートⅤ実例編・・・の巻」