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» 2015/07/25/

2015年8月号特集「建築家が設計する店舗&施設」杉本真理子 編


建てようネット[徳島]の実績

建築家決定202件

完成物件148棟(新築115棟、リフォーム22棟、店舗7棟、店舗兼住宅4棟)

(2015年6月30日現在)

 新築から改築までオーナーのこだわりを実現

建築家が設計する

店舗&施設

建築家が手がけるのは住宅だけではなく、店舗や施設の新築・改築も数多く設計している。オーナー・経営者の強みやこだわりを最大限に設計面でサポートし、繁盛店に押し上げる。建てようネットでは、街が元気になるためにもそんな店舗&施設がもっともっと増えて欲しいと願う。今シリーズでは、登録建築家の店舗&施設の設計スタイルを紐解きながら、店舗・施設づくりの成功のヒントにしていきたい。

 

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杉本真理子 sugimoto mariko

アトリエ・クー

プロフィール

1964年生まれ、血液型B型、山羊座。神奈川大学建築学科卒。埴淵建築設計室、小西英利建築設計室を経て、独立。二級建築士。

建築家・杉本真理子が設計する店舗&施設づくり

 

積み重ねたノウハウに

新たな個性をプラス。

豊富な知識をベースに集客力と機能性を実現

 建築家が持つノウハウは、店舗経営を成功へと導くための大きな武器となる。お客さんが入りやすいデザインに始まり、商品を魅力的に見せるためのアイデア、スタッフが効率的に動くための動線など、売り上げを増やすために必要となる知識やコツを、豊富に備えているためだ。長年にわたって築き上げてきた経験と実績を求め、杉本さんの元にも新築から改装まで多くの依頼が寄せられる。

 「たとえばケーキショップの場合、スタッフの動きに一歩の無駄が出るだけで生産性が大きく下がってしまいます。スタッフ一人ひとりの役割や動き方を理解することはもちろん、オーブンや食洗機など設備機器の特性を把握し、職人が効率よく業務を行える環境づくりを追求しなければなりません」。

 歯科医院からの依頼も多いが、インプラントや矯正、審美歯科など、同じ業界でも目指す方向性はさまざまだ。杉本さんはクライアントの要望と自らの提案を巧みに融合させながら、集客力と機能性を店舗設計の中に封じ込めていく。建築後も自分が関わるクライアントを大切にし、成功するための方策を一緒になって模索する。そんな真摯な姿勢の積み重ねが、現在の豊富なノウハウへとつながっているのだ。

普遍的な美しさと店舗の個性を両立

 自分が設計した店舗を見て、杉本さんがいつも感じることがある。それは「クライアントの個性が外観に滲み出ている」ということ。クールさや優しさ、かわいらしさなど、その人が携える世界観を鋭くキャッチし、お客さんに伝えようとする作業を繰り返すからだろう。

 「基本的には、地域で愛され、末長く経営できる店舗設計を考えます。東京の銀座にあるような建物を田舎に建てても、地元の人が入りにくいお店になってしまうし、かといって地域に馴染み過ぎると個性が失われてしまう。その絶妙なバランスを見つけ出すのが、私の仕事だと思っています」。

 移り変わる流行に惑わされない、普遍的な美しさを建築デザインに込める杉本さん。奇をてらわずに新しいお店としてのインパクトを生み出すという難題と向かい合いながら、一つずつ丁寧に成功へのピースを組み合わせていく。そこに必ずプラスされるのが、心地良い温かさや優しい雰囲気。「色もカタチも、自分が好きなものばかりで構成しているからかもしれませんね」と彼女は笑う。その「好き」を感じ取るアンテナの感度こそが、店舗に多くのお客さんを呼び寄せる秘密なのだろう。

 

WORKS

杉本真理子さんが設計した代表的な店舗&施設

新築

patisserie Olive

徳島市中吉野町1-13-2

■設計コンセプト

「パティシエやケーキからイメージは膨らんだ。美味しそうでおしゃれでいて懐かしく、ほっと出来る空間を目指した。また、内部はサークルをモチーフに遊んだ。できあがった外観はまるで、チョコレートとイチゴとクリームのショートケーキみたい」(杉本)

■完成/2009年6月

■施工/島出建築事務所

2階に設けた喫茶スペースの壁に、アールや円による開口部を配置。店舗のスケール感を活かしたデザインが、この店でしか味わえない楽しさを醸し出す。

2階に設けた喫茶スペースの壁に、アールや円による開口部を配置。店舗のスケール感を活かしたデザインが、この店でしか味わえない楽しさを醸し出す。

店舗のロゴマークが入った、赤い壁が印象的なファサード。この色を再現するために、各メーカーから何百種類ものサンプル塗料を取り寄せた。

店舗のロゴマークが入った、赤い壁が印象的なファサード。この色を再現するために、各メーカーから何百種類ものサンプル塗料を取り寄せた。

階段下のスペースを利用し、お客さんの待ち合いスペースを設置。開口部の大きなアールとオレンジのサークルが、街ゆく人々の目を惹きつける。

階段下のスペースを利用し、お客さんの待ち合いスペースを設置。開口部の大きなアールとオレンジのサークルが、街ゆく人々の目を惹きつける。

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商品が映えるよう、店内は白を基調にデザイン。お客様の動線や商品構成を考え、棚の高さや位置を決定した。照明も、購買意欲を高める装置となる。

商品が映えるよう、店内は白を基調にデザイン。お客様の動線や商品構成を考え、棚の高さや位置を決定した。照明も、購買意欲を高める装置となる。

白、茶、赤で構成された外観は、まるでクライアントが作るケーキのよう。斜めの壁面にすることで、どこかほっとするユルさや抜け感を演出している。

白、茶、赤で構成された外観は、まるでクライアントが作るケーキのよう。斜めの壁面にすることで、どこかほっとするユルさや抜け感を演出している。

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新築

斎藤歯科医院

板野郡藍住町住吉神蔵209-1

■設計コンセプト

「外観の特徴である3つの箱型は、外観のインパクトだけでなく、施主の3つの想い『技・まごころ・環境』も表している。内部は、歯科医院としての機能も充分備えている。また、内外を繋ぐ間を設け、シンプルな中にも木々のぬくもりが伝わる」(杉本)

■完成/2013年4月

■施工/司工務店

ホテルやエステのような受付をイメージしつつも、患者の敷居が高くなり過ぎないようデザインのバランスを重視。受付の向こうには、緑の中庭も見える。

ホテルやエステのような受付をイメージしつつも、患者の敷居が高くなり過ぎないようデザインのバランスを重視。受付の向こうには、緑の中庭も見える。

併設した居宅の生活感を隠すため、打ちっ放しのコンクリートを設置した。壁にあしらわれたロゴマークは、杉本さんがグラフィックデザイナーに依頼したもの。

併設した居宅の生活感を隠すため、打ちっ放しのコンクリートを設置した。壁にあしらわれたロゴマークは、杉本さんがグラフィックデザイナーに依頼したもの。

3つの箱を並べたような外観は、日が沈むと個性あふれるシルエットを周囲に浮かび上がらせる。「新規の医院なので、周囲への存在感が必要でした」と杉本さん。
3つの箱を並べたような外観は、日が沈むと個性あふれるシルエットを周囲に浮かび上がらせる。「新規の医院なので、周囲への存在感が必要でした」と杉本さん。

治療室から見える中庭には、六本木の有名ホテルと同じタイプの竹を植えた。「まるでリゾート地みたい」や「リラックスできる」と患者からも好評。

治療室から見える中庭には、六本木の有名ホテルと同じタイプの竹を植えた。「まるでリゾート地みたい」や「リラックスできる」と患者からも好評。

地域に根ざした歯科医院を目指し、外観にはオーソドックスな茶色を使用。流行のデザインに走らないことで、いつまでも普遍的な美しさを保つことができる。

地域に根ざした歯科医院を目指し、外観にはオーソドックスな茶色を使用。流行のデザインに走らないことで、いつまでも普遍的な美しさを保つことができる。

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